令和7年3月15日(土)午後1時30分から,愛知医科大学病院看護部HCU病棟主任・フライトナースの伊礼 リカルド 氏をお招きし,「災害看護の実際~フライトナースとDMATを経験して~」をテーマとして,対面とオンラインのハイブリッドによるミニレクチャーを開催しました。
フライトナース及びDMAT(災害派遣医療チーム)としての経験をもとに,災害看護の実際についてご講演いただきました。阪神・淡路大震災や東日本大震災,能登半島地震など,日本国内で発生した大規模災害を例に挙げ,災害時の医療提供の課題や,DMATとしての役割について詳しく説明しました。
また,フライトナースとしての活動についても紹介し,医療チームの機動性や救急現場での迅速な対応,ドクターヘリを活用した患者搬送の実際について,映像や写真を用いてわかりやすく解説がありました。
今回のミニレクチャーには,学内外から合計81名の参加があり,参加者からは,災害医療の最前線で活躍するフライトナースの実際を理解できたという声や,DMATの役割と医療機関の連携の重要性を再認識したという意見が寄せられました。また,実体験に基づく講義だったため,非常に具体的なイメージを持つことができたという感想も多くありました。
質疑応答では,参加者から多くの質問が寄せられ,災害現場での具体的な対応やフライトナースの訓練内容,DMATの活動範囲などについて活発なやり取りが行われました。伊礼氏は,実際の経験に基づいた回答を丁寧に行い,参加者にとって実践的な学びの機会となりました。
災害はいつ発生するかわからず,医療従事者としての備えが求められます。今回のミニレクチャーを通じて,災害時の看護の役割やDMATの活動について深く学ぶ貴重な機会となりました。
今後も,看護学部同窓会では,実践的な学びの場を提供するために,さまざまなテーマでミニレクチャーを開催していく予定です。
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