同窓生インタビュー

同窓生インタビュー:医療と介護の架け橋-活動を支える愛知医科大学の絆

佐光奈穂子さん(2期生 2005年3月卒業)

愛知医科大学を選んだきっかけ,入学の決め手

文系の大学を卒業し,大手の証券会社で5年間勤務しましたが,もう一度大学で勉強したいという思いが芽生え,幼いころの夢であった看護師を目指そうとたどり着きました。
そのタイミングで愛知医科大学の看護専門学校が看護大学になったことをきっかけに,愛知医科大学看護学部を目指し受験勉強を1年続けた結果,一般入試で合格をいただき,2期生として入学しました。

入学して感じたこと,学生生活で印象に残っていること

現役の女子大生時代は,あまり勉強した思い出がなく,講義も休みがちでした。
そんな私が愛知医大では,自分でつかんだ2度目の学生生活だっただけに,講義は最前列で受講し,4年間で一度も休みませんでした。勉強することがとても楽しく,同級生は私よりだいぶ年下でしたが,1年目の一泊オリエンテーションや実習が終わった後の打ち上げなど,楽しい思い出がいっぱいです。

部活動はゴルフ部を選びました。夜明けとともにゴルフバックを担ぎラウンドした後に,講義を受けるというハードさでしたが,医学部にも先輩や後輩ができ,「今しかできないこと」を満喫しました。

先生方との交わりも,講義を聴くだけでなく,アドバイザーとして相談に乗っていただいたり,実習先に同行してくださったり,とても身近な存在でいてくださったことに感謝しています。先生方が国家試験の会場にお弁当を持って応援に来てくださったのも,すごくうれしかったことを覚えています。

急性期実習での記念撮影
卒業式の模様(ゴルフ部の後輩がお祝いに来てくれました)

現在の活動,今後の目標

卒業後は愛知医科大学病院に就職し,血液内科病棟に勤務しました。
その後,介護保険の領域に興味を持ち,介護支援専門員資格を取得し,ケアマネジャーと通所介護の看護師の経験を経て,長久手市在宅医療・介護連携支援センター(やまびこ長久手)に開設当初から勤務しました。これは,長久手市の委託により,東名古屋医師会が運営しているセンターです。ここで私は,医療と介護の橋渡し役として,人と人をつなぐ仕事をしています。
たとえば,病院から退院してこの地域で療養生活をするという患者さんについて相談を受けて,訪問診療のドクターや,訪問看護,ケアマネジャーといった医療と介護のサービスのコーディネート。他には,医療・介護・福祉の連携を進めていくための取り組みとして,入退院支援部会の運営。近隣の9病院・訪問看護・ケアマネジャー・地域包括支援センターといった人たちで,入退院に関わるスムーズな連携を目指して,取り組んでいます。そして多職種連携交流部会の運営。ここでは多職種の連携に関わる研修や交流会の企画と実施をしています。そして市民に向けては,エンディングノートを作成し,出前講座を行ったりしています。

医療や介護従事者の「顔の見える関係づくり」から始め,今年で6年目を迎えました。今後も医療・介護・福祉の専門職の皆さんの声を聴きながら,スムーズに連携できる仕組みづくりを続けていきます。

長久手市役所内:在宅医療・介護連携支援センター
(愛称:やまびこ長久手)

看護学部での学びや経験が,現在の活動にどのように影響しているか

看護学部の4年間,一生懸命学んだ身体の仕組みや疾患の知識が,今も医療や介護における相談業務に役立っています。
現在の仕事に就いてからは,愛知医大との連携が重要なカギとなっているので,看護学部長の坂本真理子先生に相談させていただいたり(学生時代のアドバイザーでした),地域での災害対策についての取り組みに恩師の佐々木裕子先生に関わっていただいたり,同級生で精神科認定看護師の佐藤輔さんには抗精神病薬についての研修の講師になっていただいたり・・・と,卒業後15年余りを経て,再びつながることができたことにとても感謝しています。

愛知医科大学を目指す受験生へ一言

長久手市という住みやすいまちにある愛知医科大学にぜひ入学してください。
のびのび勉強も運動もできる環境で,学生生活を楽しみましょう。ここでの経験や,仲間がきっと一生の宝物になることと思います。


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