
浅井咲希さん(1期生 2004年3月卒業)
愛知医科大学を選んだきっかけ,入学の決め手
中学生の頃に父ががんを患い,闘病を続けていたことから,進路を考える中で心理学や看護の道に関心を持つようになりました。「看護師の仕事は家族の助けになり,人の役にも立てるのでは」と思ったことが,看護師を目指したきっかけです。
当時,愛知医科大学看護学部が新設されると知り,新しい校舎で学べること,そして1期生としてスタートできる点に魅力を感じて入学を決意しました。
入学して感じたこと,学生生活で印象に残っていること
4年間の学生生活で,大学病院だけでなく,さまざまな病院やクリニック,保健所,保育園など,多岐にわたる施設で実習を経験できたことが大きな学びになりました。
現場で活躍する看護師の姿を通して,自分が興味・関心を持つ分野に気づくことができ,将来の選択肢を広げるきっかけとなりました。
また,仲間と参加したサンディエゴ大学への短期留学も強く印象に残っています。初めての海外体験であり,日本とは異なる医療環境や保険制度を学生のうちに肌で感じられたことは,とても貴重な機会となりました。
現在の活動,今後の目標
現在は,瀬戸市にある「柊訪問看護ステーション」で訪問看護師として働いています。赤ちゃんから100歳を超えるご長寿の方まで,住み慣れた自宅で安心して過ごせるようサポートをしています。
当ステーションは開設22年を迎え,利用者様やご家族との関わりが数年から数十年に及ぶことも少なくありません。幼かったお子さんが成人を迎えられたり,かつてご両親や配偶者様のお看取りに関わったご家族が要介護状態となり,数十年後に再び訪問したりと,人生の節目を共に分かち合っています。
そうした長い関わりの中で育まれた信頼関係や心の通い合いは,看護師自身の癒やしややりがいにつながっています。ケアを提供する中で,利用者様やご家族から生き方や命の大切さを教えていただくことも多く,日々たくさんの元気をいただいています。
看護学部での学びや経験が,現在の活動にどのように影響しているか
卒業後は総合病院に勤務していましたが,多忙な業務の中で患者様の声に十分耳を傾けられず,一時は看護の道を諦めかけたことがありました。
そんな折,大学時代の恩師が主催するターミナルケアの勉強会に参加し,人と人との関わりの中で看護本来の魅力を再認識できたことで,「看護を一生の仕事にしよう」と心を決めることができました。
その後,学生時代からの夢であった訪問看護師として転職しました。当時は20代の訪問看護師がまだ珍しかったこともあり,恩師の呼びかけで若手訪問看護師の会「ぷくぷく会」が誕生しました。お悩み相談会のような温かい雰囲気の中で仲間と励まし合い,切磋琢磨しながら訪問看護師としての成長を目指してきました。
また,看護師経験20年の節目に,学びを深めるため大学院へ進学しました。子育て真っ最中だったため,入学前から単位が取得できる科目履修制度を活用しました。科目履修生の期間を含めた4年半,先生方に温かく研究を見守っていただき,2026年9月に無事修了を迎えることができました。共に研究生活を支え合ってきた院生の仲間たちとは,今も深い交流が続いています。
現在の職場には愛知医科大学の看護学生が実習に来ており,学生ならではのフレッシュな気づきから刺激を受ける毎日です。恩師,仲間,そして後輩たちと,愛知医科大学で育まれたたくさんのご縁が,今の私の仕事と学びを支えてくれています。
愛知医科大学を目指す受験生へ一言
たくさんある大学の中で,愛知医科大学で学んだからこそ得られた学びや,人との縁があります。
卒業後も,恩師や仲間,同じ愛知医科大学の卒業生と,勉強会やイベント運営,職場などを通して関わりが続いています。
看護を学ぶ環境として附属病院が整っているだけでなく,大学院には修士論文コース,CNS(専門看護師)コース,NP(診療看護師)コース,さらに博士課程のPhDコースやDNPコースなど,高度で恵まれたカリキュラムが用意されています。
卒業後もキャリアに合わせて継続的に学び続けられる素晴らしい環境ですので,ぜひ挑戦してください。