同窓生インタビュー

同窓生インタビュー:訪問看護ステーション管理者として,利用者に寄り添う

寺嶋香里さん(4期生 2007年3月卒業)

愛知医科大学を選んだきっかけ,入学の決め手

私の母は看護師をしており,看護師をしている母の姿をずっと見てきました。私が幼い頃は,母は3交代で病院勤務をして,いつも忙しそうな母の姿を見て看護師にはなりたくないと思っていました。
しかし,私が高校生の時,母が訪問看護ステーションの勤務へ異動となりました。高校生になって見る訪問看護師の母の姿から,「こんなに人から必要とされる仕事があるのか」と,感じたことを覚えています。
訪問看護師は,夜間や休日もご利用者の体調不良などで電話相談や緊急訪問をしています。
また,ご利用者の生活の場であるご自宅へお伺いして看護の仕事をすることが,その人らしい生活や療養を支えていると感じ,私も訪問看護をやりたいと思い看護師を目指しました。
母からは,「これからは看護大学に行く方がよい」との助言から愛知医科大学を受験し,合格することができ入学しました。

入学して感じたこと,学生生活で印象に残っていること

入学してすぐに各看護学領域の先生方から,各領域の看護の魅力,これから学んでいくことを説明していただく講義がありました。
その時に,地域在宅看護学領域の先生から訪問看護のお話や訪問看護の実践の写真などを見せて頂き,「ここなら訪問看護のことが学べる!」と思いました。

学生時代の写真

現在の活動,今後の目標

大学を卒業してから,新卒訪問看護師として就職しました。
看護師になって6~7年目位の時に自分の知識や技術では,必要な看護を提供できないと考え,大学院の進学を考え始めました。
2019年に大学院に進学,修了後に在宅看護専門看護師の資格を取得し,東京都にあるNPO法人グレースケア機構の中にひとまちここ訪問看護ステーションを立ち上げ,管理者をしています。会社内外の多職種の方と共に認知症,看取り,慢性疾患の方の支援など行っています。
また,暮らしの保健室活動を行い,地域の方の居場所の確保,つながり支援なども行っています。

私は,地域の看護師として,地域の方,ご利用者やそのご家族と長く関わっていきたいと考えています。
その人の大事な時,迷ったときに寄り添い,相談できるところになりたいと思っています。そのために,訪問看護ステーションを長く続けていくことが今後の目標です。

現在の活動

看護学部での学びや経験が,現在の活動にどのように影響しているか

卒後,新卒訪問看護師として悩んだり辛い時期がありました。その時に私を助けてくれたのは,大学時代の同期や先生方の存在です。
訪問看護ステーションは小規模であることが多く,新卒訪問看護師は,ステーションの中で1人・2人という状況です。周りのバリバリ働いている先輩の中で,孤独と不安がありました。
その時に,大学の同期や先生方に相談し,たくさん助けて頂きました。今では愛知医科大学の卒業生を中心として訪問看護師の会(通称ぷくぷく会)ができました。
卒後の大学とのつながり,大学時代の仲間の存在や活躍が私自身の活力になっています。

愛知医科大学を目指す受験生へ一言

どんな大学,学校で看護を学ぶのがよいのか,愛知医科大学ってどんな大学なんだろうと思っていると思います。看護を学ぶ場として愛知医科大学は,環境が整っていると思います。
また,たくさんの先輩がいることも強みです。愛知医科大学で素敵な出会いがあることを願っています。


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